
市民公開講座
- 日時
- 2025年10月5日(日)14:30~15:45
- 会場
- 神戸大学医学部神緑会館記念ホール
- テーマ
- 「中皮腫を学ぼう!」
- 参加費
- 無料
- 座長
- 河原 邦光(神戸大学大学院医学研究科 地域連携病理学)
- 演者
- 河原 邦光(神戸大学大学院医学研究科 地域連携病理学)
祢木 芳樹(兵庫医科大学医学部 呼吸器・血液内科学)
竹中 賢(産業医科大学 第2外科)
廣瀬 武利(NPO法人中皮腫サポートキャラバン隊)
西中 秀夫(アスベスト患者と家族の会 連絡会) - 補足
- 当日14:00より受付開始となります。
※受付開始時刻より早い時間にご来場いただいた場合、入場をお待ちいただく事になります。
市民公開講座の開催にあたって
中皮腫患者の皆様、中皮腫に興味を持たれている一般市民の皆様、本学術集会長の河原
です。このたび、市民公開講座「中皮腫を学ぼう!」を学会学術集会に引き続いて2025年
10月5日(日)14:30より神戸大学医学部神緑会館記念ホールにて開催致します。
中皮腫は、2005年夏のいわゆるクボタショックを契機として、本邦における実態が明らかとなりました。そして、2006年の独立行政法人労働者健康福祉機構
(現労働者健康安全機構)の「石綿ばく露による肺がんおよび悪性中皮腫例の調査研究」では、診断確定からの生存期間は中央値が9.5か月、胸膜は9.8か月、腹膜は5.6か月と極めて予後が不良な疾患であることが明らかにされました。この予後不良な疾患に対して内科医・外科医・放射線科医・病理診断医・疫学者・基礎研究者・コメディカルが、可能なかぎり早く正確に中皮腫を診断し、効果的な薬剤、手術などによって患者さんの予後が少しでも改善されるよう、今日まで努力し、多くの診断・治療の進歩をなしとげつつあります。もちろん、このような状況に至れたのは、クボタショックのはるか以前から、中皮腫・石綿関連疾患に立ち向かわれた先人たちの尽力があったことは忘れてはならないと思っています。
今回の市民公開講座では、確定診断である病理診断、内科的治療、外科的治療の進歩に
ついて、患者さん、一般市民の皆さんに知って頂きたいと考えています。今回は、これらの
診療の最前線で日々活動を続けておられる3人の先生に、各領域の進歩についてお話し頂きます。これに加えて、2つの患者団体の皆様に、活動の現状などをご報告頂きます。
医療従事者ならびに中皮腫の患者さんの実際の声を聴いて頂き、皆さんが中皮腫について学ぶ貴重な機会となりますことを祈念しております。
第6回日本石綿・中皮腫学会学術集会 会長 河原邦光