会長挨拶

このたび、第6回日本石綿・中皮腫学会学術集会および市民公開講座を2025年10月4日(土)、5日(日)に神戸大学医学部神緑会館記念ホールにて開催させていただくこととなりました。このような機会を得ることが出来ましたことを、非常に嬉しく、光栄に思っております。また、このたびの学術集会会長にご推薦頂きました関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
 本学会は「石綿・中皮腫研究会」と「日本中皮腫研究機構」という2つの学術団体の統合によって2019年2月に発足した比較的新しい学会です。発足以来、年1回の学術集会が開催しており、コロナ禍で中止とした年もありましたが、今回が第6回目の開催となります。 本学会は、石綿の健康影響(臨床・病理・疫学等)に関心のある研究者の相互交流を図るとともに、石綿の健康影響に関する研究の発展、また患者さんやご家族をはじめとした一般市民の方々に対する中皮腫およびその他の石綿関連疾患に関する知識の普及をはかり、広く人類の健康と福祉の増進に寄与することを目的としています。今回の学術集会においても、内科医、外科医、病理医、放射線科医、疫学者、基礎研究者、コメディカルの方々が一堂に集い、新たな知見や課題、情報を共有し、精度の高い診断方法や治療法の開発につなげていける貴重な場を提供したいと考えております。
 今回の開催地である神戸は、日本を代表する港町です。幕末の開港以来、舶来品や西洋文化の流入する日本の玄関口となり、今なお旧居留地(神戸外国人居留地)や北野異人館街などの西洋風の街並みにその歴史や影響を見ることができます。学会でのホットな議論の後には、ぜひこの神戸の街の散策をお楽しみ頂ければと思っております。
 皆様にとりまして、本学術集会が有意義な場となりますよう、準備を進めて参ります。 多数の方々のご参加、ご発表を心よりお待ちしております。

  • 第6回日本石綿・中皮腫学会学術集会
    会長河原 邦光
    (神戸大学大学院医学研究科 地域社会医学・健康科学講座 地域連携病理学分野 特命教授)